断捨離は、始めれば部屋もすっきりするし、その効果は計り知れません。
それはわかっているけど、「まだ使えるもの」を捨てるのにはなかなか勇気がいりますよね。
「まだ使えるし…」「思い出のものだし…」「高かったし…」「一度しか着てない(使ってない)し…」など、捨てるものを判断するのも一苦労です。
私自身も、捨てるくらいなら、今から頑張って使い切ってそれから捨てれば…なんて、典型的な捨てれないタイプの人間でした。どうしてももったいない精神が働いてしまって。
今回ここで紹介するのは、個人的に断捨離しにくい「本」の断捨離術です。
今部屋の中で思いつく限りざっくりと断捨離するモノを物別に分けると、
・本(書類、漫画含む)
・大事な物(もらいものやぬいぐるみなどの思い出品)
・文房具
・服、小物(バッグ、マフラー等含む)
・化粧品、その他アイテム(ブラシなどの髪に使うもの含む)
・その他小物(CD、ゲーム機、傘など)
・アクセサリー
こんなものが浮かびます。
他にもあると思いますが、ざっくりこんな感じで分けました。
この中で、本はかなり捨てにくいものに入るのかな、と思います。
読みたいから買ったのに、読んでいないのに捨てるなんてもったいない…
そう思ってしまうのではないでしょうか。
私も断捨離をしていく中で、かなり物は減らせましたが、本になると「今月たくさん読めばいいよね…」と急に判断力が鈍ってしまい、なかなか断捨離できないでいました。
断捨離成功前の私の本棚の断捨離の方法はこんな感じです。
①一旦本棚から本を取り出す
②ジャンルごとに分ける(自己啓発、知識、資格、漫画、書類)
③残したい本の優先順位をつけ、残したい本は本棚に入れる
④一回読んで捨てる(売る)と決めた本(私の中では、残したいほどではないけど捨てる前に読んでおきたい本)を床に積んで、順に読んでいく
⑤床に置いているのでなんか散らかっている感じがあって断捨離、部屋整理モチベが下がってしまう
と、読もうと思って読まない本がかえって他の断捨離の時にもマイナスの影響を与えてしまうことも…
さらに、私の間違いは、「読みたい本=残したい本」を本棚に入れて、それ以外の本を外に出したので、本当に読みたいものを読めないという非常にモチベーションの上がらない状況になってしまいました。
捨てたくないけど断捨離の邪魔になってしまう。
それを解決したのが、「毎月本を15冊読むことを目標にする」です。
この目標によって得られるメリット
・月に読める本の数が劇的に増える(月目標を3~5冊にするより読むようになりました)
・多く本を読むことで「今自分に必要なもの」「買って満足したもの」「今の自分には合わないもの」などがわかるようになるので、本を断捨離するのに抵抗がかなりなくなる
では、具体的に説明していきます。
・なぜ目標を変えただけで読書量が増えるの?
3冊読むぞ!具体的には〇〇って本を読むぞ!と考えていた頃の自分は、
なんとなく無意識に「じゃあ月末に3冊読めればいいや」「それ以外の本は読みたいけど目標じゃないから今度読もう」なんて感じで、逆にその数字や本に囚われて、他の本を読む機会を失っていました。
しかし、目標を15冊というかなり多い目標に変えた時点で、パッと自分の本棚にあるもので読みたいな、と思える本を手に取るようになりました。
これには、もう1つ「その本を全部読まなくたっていい」と決めたのも大きいです。
本を全部読まなくていいと決めると
本は別に全部を読む必要はないと個人的には思います。
大事なのはそこから何を得られるかであって、全部読むのは、全部読んだ、という満足感以外にそんなに実はないのかな、と…
まぁ、全部読まなくてよいと決めた理由は、1つ読むのにてこずっている間に時間が経たないようにしたかったからです。私はメモしながら本を読むタイプなので、最近は電車の中で読む本は小説などでもいいかなぁという思いがあり、場所によって持ち歩く本を変えたかったので、途中で別の本に浮気OK!と決めました。
・多く本を読むことで本を断捨離できる理由
これは後述すると思いますが、本はこの世界に無数といっていいほど多くあり、読むのに適したタイミングは違います。
人間が一生に読める本は限られているので、例え今所持していても、パッと読んで違うなと思ったら、手放すことでさらに今の自分に合った本を読む機会が増える、そう私は考えて、快くありがとう!と本を手放せるようになりました。
みんなの毎月の平均読書量
文化庁が2019年2-3月に調査した結果をまとめた世論調査の読書の欄では、
1か月に大体何冊くらい本を読むかという問いに対し、以下の結果となりました。
※対象は日本全国16歳以上の男女
・1冊も本を読まない:47.3%
・1,2冊:37.6%
・3,4冊:8.6%
・5,6冊:3.2%
・7冊以上:3.2%
成功者はみんな本を読んでいるとは言いますが、
読む人読まない人の差はあまりにも大きそうですね。
成功者の一例としてビル・ゲイツを調べたところ、年に50冊(=1週間に1冊)本を読んでいるそうです。
毎月3冊を目標にすると…
私自身3冊を目標にしたりもしていましたが、月目標を15冊にしてから読書量が跳ね上がりました。
理由は簡単です。
・達成できそうだけど日々頑張らないと厳しい目標である
・読書量が多いから、本を選ぶ間もなく軽い気持ちで本に手を出せる
主にこの2つの効能が大きいですね。
読書量が多くなったことで得られた多くのメリット
・読むジャンルの本が増える
・本は結構同じことが書いてあるので、その業界や分野の本質・核となる部分が見えてきやすいので、行動に起こしやすくなる(迷う時間が減る)
・自分に今必要な本がわかってくる
・全部仮に読めない本があっても、いさぎよく手放せるようになる
1つ1つ解説していきます。
読むジャンルの本が増える
単純に読書量が増すと、良い意味でも悪い意味でも飽きてきます。
例えば、私は家事や効率化、家計簿などそういったジャンルの本が大好きなのですが、
同じような分野ばかり読んでくると同じ内容ばかりで飽きてくるので、たまには小説でも読むか、たまには経済の本でも読むか、とすんなり今までとは違うジャンルの本に目が向いたりするので、読書から得られるものが前よりも増えて楽しいです。
本は結構同じことが書いてあるので、その業界や分野の本質・核となる部分が見えてきやすいので、行動に起こしやすくなる(迷う時間が減る)
本当に、同じ分野の本を読んでいると、やっぱり行動を起こしている人、成功者の思考や行動手順などは似ていることがわかります。それぞれ言い方は異なっても、やっぱり
「まずは行動に起こせ」
「願望を書き出して夢を明確にしろ」
など、核となる部分は似ていることが多いです。
だからこそ、同じことをいろんな人が何回も言っているのを知ると、「誰しもそうなんだな」とすんなり受け入れることができ、行動に起こす機会が増えました。
自分に今必要な本がわかってくる
本は様々なことをいつも私たちに教えてくれます。
本からは多くのことを学べるので、無駄な本はないと思いますが、読むのに最適なタイミングはあるように思います。
例えば、小説で「主人公が大好きな恋人の死を乗り越えて立ちあがる」という物語があったとします。
物語の終わりは感動しますし、ささるものがあったかもしれない。
でも、人間いろいろな環境の中で生きているので、ささり度合いは違います。
恋人ができたばかりで、幸せの絶頂にいる人がよむその物語と、
事故で親をなくしたばかりの人が読むその物語は、
同じ内容でも読む人の受け取り方は違います。
小説に限らず、本はどれもそういった「タイミング」はあると思います。
自己啓発本を読んでもあまり行動に起こせずに、日々もやもやしている人も、別の本を読んで、何か心にひっかかるものがあるかもしれない。
何年かして、仕事で壁にぶつかった時に、同じ自己啓発本を読んだら、前より響くかもしれない。
そんなものだと思います。
だからこそ、今、なんでもかんでももったいないと本を取っておく必要はありません。
また、必要な時にはその時のあなたに合った本が、目の前に現れてくれますから。
そう思うと、ありがとう、という気持ちで本を手放せる気がしないでしょうか?
全部仮に読めない本があっても、いさぎよく手放せるようになる
これも前述したとおりです。
あまり響かなかったり、難しかったりした本は、今のあなたには合っていないだけかもしれません。
子どもの頃に読んでよくわからなかった本も、大人になるとわかる時があったりします。
わからない自分を責める必要なんてなくて、ただ、タイミングが違っただけ。
世の中にはいろいろな本が溢れています。
図書館もあるし、書店もあるし、AMAZONも、kindleもある。
常に読みたい本って出てきますよね。
そのたびに、でも家にある本を読んでから…なんて考えていたら、もったいないです。
もっと効率的な方法を伝えた本があるかもしれない。
もっと現代の生き方に合った内容の本があるかもしれない。
読みたいという気持ちに忠実になってよいと思います。
終わりに
まとめると、「本を断捨離するには、本をまずたくさん読んでみて、自然に、心から『また私の必要なタイミングで会おうね!』と手放せる心を持つことが大事」ということです。
服の断捨離の時も、その服が自分に似合うか(着てわくわくするか、嬉しいか)で判断すると思います。本も同じ。読んでみて決めればよいと思います。
ぜひ「月15冊読書」を試してみて、本の断捨離をしてみてはいかがでしょうか?
ご覧いただきありがとうございました!
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