買い物をするとどんどん増えていく紙袋。
「見た目がかわいい」
「キレイだから何かに使えそう」
なんて思っていると、どんどん紙袋は増えていき、気づけばなかなか片付けられない部屋の中の「お邪魔もの」になりがちです。
私自身も、断捨離を成功させていくなかで、紙袋だけは「いつか使うかも…」と思ってしまって、
どうしても断捨離できずにいました。
ですが、現在整理収納アドバイザーの勉強をしていく中で、
・客観的に
・理論的に
収納のことを見つめることができ、今回あんなに断捨離できなかった紙袋をあっさりと仕分けすることができました!
この記事は、同じように「紙袋の断捨離方法がわからなくて困っている」方に向けて書いています。
少しでも参考になれば幸いです!
では、書いていきます。
紙袋を捨てにくい理由を考えてみる
まず、なぜ紙袋を捨てられないのかを、考えてみました。
・紙袋の見た目が可愛い
・お気に入りブランド
・珍しい(地方のお土産店で購入したり外国の紙袋だったり)
・(いつか)何かに使えるかもしれないから
などなど、こんな理由で、ついつい取っておいてしまうものなのではないでしょうか。
他にも何か、考えられる理由はありませんか?ちょっとここで、考えてみましょう。
具体的に紙袋を何に使う予定なのかを考える
本章からは、ついつい取っておいてしまう紙袋を、「じゃあ、具体的にいつ使うんだろうか?」と冷静に、客観的に考えてみましょう。
たくさんある紙袋たち。その今持っている紙袋を「何に活用するつもりで」保存しているか、考えてみてください。
私の場合は、
・何かモノを持って行く時
・友達に漫画などを貸す時
などに使おうと思って取っていました。
例えば、ブックオフに本を売りに行く時に、たくさん本を入れられる大きめの紙袋は重宝します。
また、友達に漫画を貸す時などに、手ごろな紙袋に入れて貸したりすることもあります。
しかし、それ以外に使うことってあるかな、と考えたら、私の場合はあまり思いつかなかったんですね。
家の中をごちゃつかせている原因
家の中が片付かない原因は、「本当は必要ないけど、なんとなくもっているモノが多いから」です。
この「本当は必要ないけど、なんとなくもっているモノ」、には名前があります!その名も「スマイルマーク」。
スマイルマーク
整理収納の用語で、「スマイルマーク」といわれるもの。これは、”家の中にあり、過去1年以上使われていない(今後1年以上使われる予定のない)、その家の生活者にとって不必要なモノ”を総称しています。
なぜ不必要なモノをスマイルマークというかというと、
家にある不必要なモノは、部屋の中にあたかも当たり前のように、穏やかに存在し、「あなたにとって大切なモノです」と収まっているからです。だから、ぱっと見で必要か不要かを判断できないんですよね。
だからこそ、整理収納のワークとして、1年以上使っていないものとそうでないものを分類したりします。
さて、では現在持っている紙袋はあなたにとって、すべて必要なものでしょうか?それとも、スマイルマークが含まれているのでしょうか?
それを判断するのが、紙袋を断捨離するコツだと思います。
いつか使う、その「いつか」はいつ来るの?ー
前述で、断捨離の時には本当に必要なモノとスマイルマークを区別できるかどうかがカギになる、という話をしました。
ここで、断捨離を妨げる「落とし穴」をお伝えします。
紙袋を捨てにくい理由の1つに、「いつか何かに使えるかもしれないから」というものをあげました。
そう思った経験、あなたにもないでしょうか?
それが、断捨離をする上での大きな落とし穴です。
私自身、この言葉が呪縛のように張り付いて思考停止する原因でした。
いつか「収納」に使おう、が部屋が片付かない原因!?
ここで少し私の体験をご紹介すると、元々小物入れとかが私は大好きで、「いつかキレイに収納するために」紙袋やシューズケース、缶ケースを取っておく癖がありました。
さらに、昔から部屋は散らかっているくせに「すっきりしていてきれいな部屋」にはすごく憧れがあり、収納術系の本や雑誌はたまに見るくらい「こだわった収納方法」にも憧れがありました。
しかし、最近は部屋がすっきりして見えるかどうかは、「収納の仕方がおしゃれ、手が込んでいる」とかではなく、「シンプル、かつ部屋にあるものが自分の好きなモノで満たされている」かどうかなのではないのかな、と考えるようになりました。
キレイと思う部屋の条件
ここで、「あなたにとって」キレイと思う部屋の条件を考えてみてください。
私の例をあげると、
・どこに何があるかがすぐわかる
・アロマをたいて寝られる
・お気に入りのものに囲まれる
などがあげられます。
収納に使おうと思っていたものを手放した結果…
今までたくさんあった「かっこよく収納するためのモノ」つまり「いつ活用できるかわからない」収納道具(紙袋、シューズケースなど)が逆に部屋の中の多くを占めたりしていないか?部屋の外観を損なっていないか?ということを気にするようになった結果、「いつか使える」から残しているモノは、はっきりいってスマイルマークだったんだな…と気づいて、捨てることにしました。
その結果、部屋がすごくすっきりしたんです。
目から鱗が落ちるとはまさにこのことでした。
自分に必要だったのは、
「特別の、おしゃれな」収納グッズ、収納方法
ではなく、
ただ今使うモノだけを残す
作業だったんです。
収納グッズによって収納が圧迫されているなんて、まさに本末転倒でした。。
でもそれに気づけた今、収納グッズにこだわらないで、ただ自分が好き!と思えるものを残せるようになり、日に日に部屋で過ごすのが快適になってきました。
まとめ
・紙袋を使う頻度がそんなに多くないなら、あなたの紙袋のほとんどは「スマイルマーク」かも?
・「いつか使えるかも」という理由で残しているモノによって家・部屋が片付かないということを認識しよう
実際の私の断捨離方法
では、ここで私の断捨離方法についてお伝えします。
といっても、やり方はシンプルです。
- 大中小のサイズをそれぞれ3-5枚程度と決める
- 持っている全ての紙袋を超ざっくり大中小に分ける
- 残したい紙袋を厳選する(かわいい、お気に入りのブランド、しっかりしたつくりのものなど)
- それ以外の紙袋は思い切って捨てる!
手順はこれだけです。
しかし、手順③でつまずく方が多いかもしれません。
結局、断捨離の一番の障害は、「残すものと捨てるものの判別ができるかどうか」だからです。
だから、私は今回紙袋を捨てる時に「またすぐ手に入るかどうか」も1つの基準にしました。
またすぐ入るものは取っておかなくてもいいかも
例えば、私は文房具からコスメまで色々なものが揃っているあの「PLAZA」が大好きです!
そして、有隣堂などの本屋も大好きでよく買い物をしています。
ただ、断捨離することによって自分の必要なモノが割とわかるようになったので、前より買うことはかなり減りましたが…(それでも見に行くことはしちゃう…PLAZA大好き)
でも、この2つは今後も必要なものがあれば絶対に行きます。
だから、この有隣堂とPLAZAの紙袋は捨てることにしました。いざ必要になったら、すぐ買い物した時にもらえますから(最近はエコバックが増えて、もらうことも少なくなりましたが…)。
さらには、紙袋は生地がたくさん種類がありますよね。ちょっと硬めの生地や、布に近い生地など。なので、私は重いモノでも入れられそうなものを残しました。
こんな感じで、「いつか」使えるかもと思うものだとしても、部屋の中がそういったもので溢れてしまったら、結局今の部屋の満足度が下がってしまいます。
結構モノが減るだけでも満足感のある部屋になったりするのでおすすめです。
思わず断捨離したくなる、おすすめの本
断捨離したいけど、何から手をつけたらいいんだろう…
と迷っているなら、まずは片付け系の本を読んでみるのはいかがでしょうか?
私が読んでいてとても参考になった、断捨離のきっかけをくれた本を3つ紹介します。
詳しい内容については、別の記事でも触れようと思うので、今回は書籍名と簡単な紹介のみにします。
1.人生がときめく片づけの魔法(著者:近藤麻理恵さん)
かなり断捨離、片付け関連の中で有名な方なのではないでしょうか。通称「こんまり」さんですね。
物を捨てる基準を「触った時に『ときめき』を感じるか」で分けています。
当時ときめきで分ける!?何それ!?と、かなり衝撃を受けました。(笑)
また、片づけを2種類に分けています。1つは「日常の片づけ」で、これは「モノを使ったら、元に戻す」こと、そして2つ目が「祭りの片づけ」で、これはいわゆる断捨離です。
こんまりさんは、祭りの片づけをいちはやく(こんまりさんが言うには「1回で!」)終わらせて、日常の片づけだけにすれば、使ったモノを元に戻すだけなのできれいな部屋が続くと言っています。
片づけは一生するもの、と思っていたけれど、日常の片づけだけになれば、もうそれは日常に溶け込んでしまうくらい簡単な作業になってしまうのか、なるほど…!ととてもためになる内容でした。
この本を読んだ私の感想
めちゃめちゃおすすめです。
断捨離のやる気が入ること間違いなし。
好きな物に囲まれて暮らしたい…!という気持ちがどんどん湧いてきます。
そういった意味では、女性により響く内容なのかな、と思います。
個人的には、祭りの片づけを1回でする!!という考え方に対しては、それは人によるのかもしれないな、と思っています。
なぜなら、正直最初はときめきで選べるものもあれば、やっぱりそれでももったいなくて捨てられない…という気持ちも出てしまって、逆に1回でしようと息巻くと、疲れてしまうこともあると思います。断捨離にもやっぱりコツというか、慣れがあると思うんです。
だから、この本はすごくおすすめですが、1回で終わらす「祭りの片づけ」も大事だと思うけれど、徐々に片づけマインドを磨いて、自然と捨てることができるようになることもあるので、そこに関しては人それぞれかも!と思いました。特に断捨離初心者の方にとっては祭りの片づけを1回で終わらすのはちょっと難しい気がしました…!
ちなみに、「自然に捨てられるようになった」秘訣は次におすすめする本で紹介します!
こんな人におすすめ
・今すぐにでも部屋をきれいにしたい!!と既に断捨離する気が満々な人
・断捨離に対してすごく大変なのでは・・・?とハードルを高く考えている人
・自分の好きなものに囲まれて穏やかに生きたい人
・自分の好きなものが何かを知りたい人
2.片づけは「捨てない」ほうがうまくいく(著者:伊藤勇司さん)
この本とは、運命的な出会いをしたと思っています。(笑)
この本と出会ったきっかけは、私は読書が大好きで、読書法を色々と考える中で、ある時期に「自分の考えと全く違うもの、合わなさそうなものをあえて読んでみよう」と、自分と違う価値観の本に触れようと思ったのですが、それで手に取ったのがこの本でした。
当時、私は「断捨離もできてきたけど、まだ全体的に物が多い…」と断捨離しようにもこれ以上物が捨てられない状況でした。
断捨離するには絶対に「捨てる」必要がある!と私は思っていたので、この本のタイトルを見て「いやいや捨てないで上手くいくわけないよ…!でも、なんで捨てないほうがうまくいくとこの著者さんは思うんだろう?」と思って、読んでみた、わけです。
そしたら、目からうろこばかりで。。。
結論から言うと、この本を読んで、物はめちゃめちゃ捨てました。(笑)
でも、「捨てようと思って捨てる」のではなく、「自然と、心から手放すことにができる」という感じです。
こんまりさんの断捨離が「うーんときめかないかな…今まで使ってなくてごめんね…ありがとう!」という感じだとすれば、
伊藤勇司さん(この本の著者さん)の断捨離は「大切にしたい物たちを大切に扱った結果、自分に本当に必要なモノがわかってきた…今まで一緒にいてくれてありがとう、またね!」
という感じです。抽象的ですみません。
つまり、「モノが多いからとにかく何か捨てなきゃ…」という気持ちではなく、本当に使うモノをもっと大切に扱うために、不要なモノを手放すことが怖くなくなるんです。
後は、断捨離を一気に始めるのではなくて、まずは身近にあるものをちょっと大切にしてみることから始めてみる、というのも面白い発想だと思います。
スマホを拭いてあげる。テーブルを拭く。鏡を磨く。
ちょっとでもキレイになっていくと、心も穏やかになって、自然とモノへの執着が減っていくのを肌で感じました。
この本を読んだ私の感想
断捨離系の本の中で一番読んで欲しい本かもしれません。
モノが捨てれない人こそ、読んだら自然とモノを手放せるようになると思います。
まず、捨てる前に、身近なものを大切に扱ってみる。それだけで、心に変化があると思います。
本当におすすめです。
こんな人におすすめ
・とにかくモノを捨てれない人、捨てるのに抵抗がある人
・断捨離初心者
・自分が何が好きか、何について興味あるのかいまいちわからない人
3.ダメな自分を認めたら 部屋がキレイになりました(著者:わたなべぽんさん)
この本も、すごくためになりました。
著者のわたなべぽんさん自身、漫画家さんなのでかわいい絵柄でさくさくと楽しみながら読み進められます。
しかもわたなべぽんさんは、実は元々汚部屋の住人だったそうです。
本の中のエピソードでも、夫婦で友達とカラオケに行ったら、暗い場所でぽんさんと旦那さんの服だけが光りだしたそうです。
「ひぃ、これってほこり…!?」というのがショックだったりして、ぽんさんは断捨離を決意します。
始まりも結構衝撃ですが、著者のぽんさん自身が断捨離によって少しずつ生活や考え方に変化があらわれるのを見ていると、自分もがんばろう、とすごく気持ちが明るくなります。
ぽんさんの本は断捨離する前の様子から書いてくださっているので、ビフォーアフターもわかりやすく爽快です。
さらに、小さなことから始めていたり、少しずつ変えていく中で気づいた「生の経験、体験」も言葉にしてくれているので、すごく学びが頭に入ってきやすかったです。
この本を読んだ私の感想
こちらもすごくおすすめです。漫画と思って侮ってはいけません!
逆に、漫画だからこそ、部屋がキレイになっていく様子や、ちょっとした心境の変化、断捨離してよかった!などの思いが伝わってきやすく、しかもご本人が漫画を書いているので、実際にきれいになった部屋なども図で載せてくれていたりするのですごくわかりやすいです。
また、著者のぽんさんも初めは汚部屋の住人だったのか…!と思うと、私も変われるかな!?と思うことができて、実際すごくやる気をもらいました。
こんな人におすすめ
・本を読むのが苦手だけど断捨離をしたい
・楽しみながら断捨離をしたい
・汚部屋から脱出したい
まとめ(実際の私の断捨離写真あります)
最後に私の紙袋収納の話に戻って、ビフォーアフターをお見せしたいと思います。
元々心配性なのもあり、また人からプレゼントでもらった紙袋とかは思い出もあったりしてなかなか捨てれないタイプでしたが、ここまで減らすことができました。
↓捨てることにした紙袋
↓残すことにした紙袋(ビニール袋断捨離も同時にしているのでビニール袋も入れてこれです)
整理収納アドバイザーの勉強していてつくづく思うのは、人によってモノの量は均等ではないということです。
例えば、お皿を集めるのが趣味の人、料理が趣味の人にとっては、他の人より多くの、いろいろな種類のお皿などを持っていたりします。それを、断捨離で最低限まで減らしてしまったら、部屋はキレイになっても満足度は下がるかもしれません。
人によって、どんなモノに価値観を置いているかは違います。
全部を全部減らそうと思うのではなく、あくまで自分にとって価値があるものであれば、人より多くのモノを持っていても問題はありません。
なので、私の紙袋の量は決して少なくないかもしれませんが、これでちゃんとした収納場所に収まるようになったので、今は満足しています。
以上が私の紙袋収納についてでした!
少しでも参考になったらとてもうれしいです。
また、別の記事で他の断捨離法などについても説明しているので、良かったらご覧ください!
最後までご覧いただきありがとうございました!
コメント