本を読んだら、ちゃんとその学びを活かしたい。
いやむしろ、今よりもよりよい生活を手にするために、本を読む人も多いと思います。
だからこそ、読書をいかに自分の血肉にできるかは重要な問題ですよね。
読書が好きで、さらにまとめるのが好き。そんな私は数々の本のまとめ方を試してきました。
読書術が書かれた書籍を読んだり、自分で思いついたものを試してみたり。
特に最近は、コロナの影響もあって、かなり家にいる時間が増えたので、
家にいなければならないなら、この時間を自分のレベルアップに使っちゃおう!
と、いろいろ読書のやり方を工夫してきました。
その中でも、これは良いかも・・・!というものに出会えたので、
今回は私の最新の本の読み方、生活への活かし方を紹介したいと思います。
ちなみに、この方法は「バレットジャーナル」という、最近流行りの
「1冊のノートにTODOリスト、スケジュール帳、目標管理などの情報を全てまとめる」という手帳術のようなものを使う中で思いついた方法です。
バレットジャーナルを使っている方なら、特にこの方法はバレット、つまり箇条書きを利用した方法なので、良ければ活用してみてください!
本を読んだら大事なのは「本から得た学びを実行すること」
せっかくたくさん本を読んだとしても、そこから得た学びや知識を実生活で使えなければ、正直あまり意味はありません。
恋愛小説やミステリー小説など、主人公と同じ目線でドキドキを味わったり、犯人を推測する楽しさなど、そういった目的で本を読むならば、もちろんそれを実生活で使わなくても全く問題はありません。そういったものは、読むだけで満足感を得られます。
しかし、実用書や自己啓発本など、「何か現状を変えたい」などなんとなく心がもやもやしていたり、具体的に「人付き合いが苦手なのをなんとかしたい」など、悩みがあって、それを解決するために本を読む場合は、学びや知識をちゃんと実生活で使えるようにならなければ、どれだけ本を読んでも現状を変えることはできません。
本の学びを実行に移すには?
では、この章で具体的に学びを実行に移すやり方をお伝えします。
それは、本から得た学びを「自分だけのタスク」に変えてノートに箇条書きで書く。これだけです。
具体的に何をすればいいのか、もう少し詳しく説明していきますね。
まずは、私の今までのやり方と比較していきます。比較があった方がわかりやすいかな~と思うので。
今までの本のまとめ方
今までの私の本のまとめ方は、「本の学びをいくつかピックアップして、それをノートにまとめる。」というやり方でした。
ただ、本の学びをそのままノートに書くのでは、結局本の写しにしかなりません。
例えば、「お金持ちになる秘訣はお金を好きになること」という学びを本から得たとします。
今までの私は、本の中で「この言葉、いいな」と思った言葉は、基本的にそのままノートに移していたので、ノートに「お金持ちになる秘訣はお金を好きになること」と書いていました。
本をもう一度読み返すよりも、今の自分が必要な学びをまとめたノートなら、効率が良いと思っていました。
しかし、このノートを読み返す時に、結局「お金持ちになる秘訣はお金を好きになること」なんだな、なるほど。
ぐらいの気持ちで終わってしまうのです。ふんわりしている、という感じでしょうか。
しかし、ここで大事なのは、この学びをちゃんと自分の血肉にすることです。自分の学びとして取り込まないと、知っているだけじゃ意味がないんです。
そうして、考えついたのが次の方法です。
本の学びを1つ1つ「自分だけのタスク」に変える
本の学びを自分だけのタスクに変える、この方法を、私は「タスクリスト」と呼んでいます。
先程の例でまた考えると、本から得た学びが、「お金持ちになる秘訣はお金を好きになること」なら、この方法ではノートにこう書きます。
・お金のことを考える度に、「お金大好き!」と呟く
さっきとの違いは何でしょうか?
それは、さっきの方法は具体的に自分が何をするかは明確ではありませんでした。お金を好きになることがお金持ちの秘訣なのか、と頭ではわかっても、それを実行するかはまた別の話です。
しかし、このタスクリストのやり方では、読み返した時に、まず「お金大好き!」と呟くと思いませんか??
人によっては毎朝にしたり、叫んだり、「お金があって私は幸せ!」など言葉を変えるかもしれません。でも、結局は同じです。要は、この行動を通して「あなたのお金に対するマインドを変える」ことに意味があるわけです。
これは一例ですが、このように本の学びを「あなただけのタスク」に変える、このプロセスを経ることで、とても実行しやすくなります。
私の最近の例で言えば、「20代のうちにお金の勉強をしよう、簿記3級レベルくらいの知識を得よう」という学びを本から得ました。なるほど、20代のうちにお金について詳しくなっておいた方がいいんだな・・・
と、今までならこの言葉をそのままノートに書いて終わっていたと思います。
ですが、私はノートにこう書きました。
・20代のうちに簿記3級レベルくらいの本を読む。→日商簿記初級に合格する
ここに至るまでの思考はこんな感じです。
学び:20代のうちにお金の勉強をしよう、簿記3級レベルくらいの知識を得よう
思考①:ふむふむ。20代のうちにお金について詳しくなっておいた方がいいんだな・・・
思考②:簿記3級レベルくらいってどれくらいだろ?簡単にじゃあ資格取ろうっていっても正直今は他の資格取りたいし、どうしようかなぁ
思考③:簿記には初級もあるのか!じゃあまずは、20代までに日商簿記初級をとろうという目標を立てておこうかな
という感じで、今の自分でもやれるようなタスクにまで落とし込む感じです。
読書は学びをタスクに変える作業。実行は別日でもよい!
タスクリストは、すぐに実行しなければいけないわけではありません。
お金大好き!と呟くくらいならその場でできますが、全部をこなそうとしたら、それだけでエネルギーを使ってしまいます。
学びの中には、すぐに実行できるものとなかなかすぐには実行できない(達成できない)ものもあります。
すぐに実行できるもの(1回の実行で達成できるもの)
例えば、大きな目標を立てることで成功しやすくなる、という学びを得たなら、私は
・成し遂げたい!と思う大目標を3つあげる
など、学びをとにかく具体的なタスクに変えます。そして、またタスクリストを見返した時に、このタスクを見て、別の紙に、大目標を3つ書き出します。
そうしたら、早速このタスクは実行したことになるので、実行完了!とチェックをつけます。
実行に時間がかかるもの(習慣にしたり、マインドを変える必要があるもの)
先程の例の
・お金のことを考える度に、「お金大好き!」と呟く
この場合は、1回呟いただけでは足りません。何回も何回も呟いて、だんだんとマインドを変えていくのがこのタスクの目的です。
あくまでも、①本の学びをタスクに変えて、②それをタスクリストにストックする。そして、③読み返した時や、別日に時間を取って、今できるタスクを着実にこなしていけばいいのです。
タスクリストに慣れるまでは…
読書方法は、人それぞれだと思います。
・本を読んで終わっていた人
・本の内容を要約する人
・本から3つだけ、など数を決めて学びを探す人
など、いろいろな読み方があると思うので、このタスクリストは慣れないものかもしれません。
なので、最初は、すべてをタスクにできなくてもよいと思います。
例えば、最初私も戸惑ったのが、名言です。
あぁこの言葉いいなぁ~と思って、ノートに書いていくと、それだけで結構な量になったり(笑)
そうなると、せっかくの良い言葉に出会えても、1つも頭の中に残りません。
また、名言は言葉のチョイスやリズム、ゴロなど、その言葉の羅列に意味があるので、タスクにするとなんか薄く感じたりするかもしれません。
その場合は、名言を先にかいて、後に具体的なタスクを書くと、名言も思い出せるしタスクも書けるし一石二鳥だと思います。
例えば、エジソンのあの有名な言葉
「私は失敗したことがない。
ただ、1万通りの、うまく行かない方法を見つけただけだ。」
という言葉をノートに書くとしたら、まずは私ならこう書きます。
・私は失敗したことがない。ただ、1万通りの、うまく行かない方法を見つけただけだ。→エジソンのように失敗を失敗と思わないマインドで行動する!失敗するかも、と怖くなったらこの言葉を思い出す!
等と、名言のあとに→を書いて、その後に具体的なタスクを書き入れます。
名言を書き留めたいけど、具体的なタスクが浮かばない…中にはそんな時もあると思います。そういう時は、名言だけ箇条書きで書いておいて、少し行間を空けておきます。
そうしたら、何度もタスクリストを読み返すうちに、具体的なタスクが思い浮かぶかもしれません。
そんな感じで、タスクに変えることを考えすぎず、あくまでも本から得た学びを少しずつ、実行できれば、それだけで大成功です。
終わりに
1冊の本の学びを3つでも実行できたら、それだけでかなり前とは成長度が違うと思います。
どの本にも、結構似たようなことが書いてあります。著者の方がさまざまな経験をして、様々な言葉で書いてくれていますが、やはり本質というのは同じだからだと思います。
だから、明日からは、1冊の本の学びを実行するまで次の本は読まない!くらいの気持ちで、このタスクリストをつくってみるのはいかがでしょうか?
タスクを少しずつでも実行して、またたまに本を読んで学びをタスクに変えて。
だんだんタスクをこなすのが快感になってきたら、成功までの道はぐっと近くなると思います!
最後までご覧いただきありがとうございました!
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